中国最大の祝日、春節の風習をご紹介したいと思います。。最近では、春節という言葉はだいぶ日本でも浸透していますが、中国の人がどのように春節を過ごすのかはまだなかなか知られていません。今回は、分かりやすく図を使ってご紹介します。なお、春節の由来や詳細については、以前投稿した記事をご参考下さい。
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”年豚”を殺して正月料理の準備をする
旧暦の12月になると昔は、豚を殺して正月料理の準備をしました。もちろん、現在では都市部ではこの風習はあまり見られませんが田舎ではすこし残っている地域もあるようです。豚といっても、小さいものではなく、かなり大きな豚を殺して、正月の肉料理や餃子を準備したわけですが、これは正月のみの特別な行事でした。というのも、一匹丸ごと殺してしまっても、普通の時には食べきる事が出来ずに腐らせてしますので、正月以外では、豚は殺さず、売ってお金に換えて、食材を買っていました。
大掃除をする
日本と同様に、中国でも年末は大掃除します。今年の汚れ、今年の内にですね。ちなみに、服も新しいものに変えます。
”年貨”を買う
春節には年貨を買って年越しに備えます。年貨とは、正月独特の食べ物や、赤い灯篭等の飾り物、赤い干支の絵やぬいぐるみ、など正月にしかあまり見られないものの総称です。参考に写真を載せるとこういうようなものです。
正月料理の準備をする
正月料理を作ります。図は餃子を作っているところですね。中国では、年末と言えば、餃子です!大量に作るので、家族総出で作るのが一般的です。餃子の皮を包むのが上手いとヒーローになれます。
”対聯”を門に貼る
旧暦三十(=大晦日)の朝になると、門に赤い紙を貼ります。この赤い紙にはいろいろな意味があるので、気になる方は、上のリンクから以前の記事を参考にしてください。
お墓参りに行く
午後には先祖のお参りに行きます。現在では、都会ではあまり見かけない風習ですね。お墓が遠い場合も多いので。
正月料理を食べる
大晦日の夜にはみんなで集まって、中国版のおせち料理を食べます。メインは餃子で、あとは魚(=中国では縁起が良い食べ物。魚yuと余yuが同じ発音で、豊かになるという意味がある)なども好まれます。テレビでは、中国版の紅白歌合戦である”春節晩会”を見るのが恒例です。
新年の挨拶をする
初一(=旧暦の1月1日)の朝には、おじいちゃんや両親に新年の挨拶(=中国語では”拝年”)をして紅包(=お年玉)をもらいます。
爆竹を鳴らして餃子を食べる
正月には、爆竹を鳴らしたり、餃子を食べたりします。また、たこ上げや花火も正月にはつきものです。
母方の実家に挨拶に行く
2日は、母方のおじいちゃん、おばあちゃんの家に挨拶に行きます。この辺は日本と同じですね。
ということで、中国の春節の過ごし方のご紹介でした。中国人と話す際に、このような話題をすると結構盛り上がりますよ。