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三国志と企業経営1

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さて、日本で最も親しまれている中国の小説と言えばその代表格は三国志である。中国では三国志演義というタイトルであるが、日本では吉川英治の小説「三国志」や横山光輝の三国志の漫画などがとても有名である。

 

また、子供の頃にKOEIのゲーム三国志を遊んだ、また、今では携帯で遊んでいる、という方も多いはず。中国でビジネスを学ぶとよく三国志演義と企業経営という話題が出たりするのであるが、今回は全3回に分けて、超私見でこの話題を語ってみたいと思う。

 

最初に~私と三国志について

 

日本人と三国志の関係は、一般の中国の人が思っている以上に深い。私の場合で言うと、1980年代のまだ小学生の頃に親に買ってもらったMSXというパソコンで三国志のゲームを買って毎日のように遊んでいた。ゲームでは登場人物の能力が数値化されていたため、三国志の主要人物が何が得意なのかは今でも頭の中に入っている。

 

例えば、諸葛孔明はゲームの中で最も知力が高く、呂布は武力が一番高い、劉備は能力は高くないものの人望が非常に高く、関羽や張飛、孔明や龐統、趙雲など有能な部下を多く従えているなど。

 

 

また、ゲームで興味を持った日本の子供はまず間違い無く横山光輝が書いた漫画「三国志」を読んでいる。私も小学生の頃、毎月のお小遣いで60巻もあるこの漫画を楽しみに読んだし、漫画を原作に作られた映画版の三国志を見たものである。これは決して私だけでなく、周囲の友人にもまったく同じような子供たちがいたのである。

 

このように、私がもっと最初に触れた歴史小説は日本のものではなく、実は三国志であったということもあり、私の考え方に深い影響を与えている作品であるという事ができる。

 

中国人と三国志演義

 

中国人にとっての三国志と言えば間違いなく1994年に中国のNHKであるCCTV(中央電視台)で放映された全84話から三国演義である。ネット情報によると、規模の大きさから全編の完全映像化は不可能とされてきたが、1991年7月に国家的事業として製作が開始され、製作費は当時の日本円でおおよそ100億円超、動員された中国軍のエキストラは延べ10万人以上と、中国映像史上空前の規模で撮影が行われたようである。

 

3年の収録の後、1994年旧正月に第1話がオンエアされると大きな反響を呼び、放送時間になると、中国の繁華街から人が消えると言われるようである。なお、飛天賞の最優秀作品賞・最優秀男優賞・美術賞・金鷹賞・金龍賞・中国政府五一賞他、賞を総なめしたとの事。

 

 

ちなみに、私も中国語でこのドラマシリーズを全部見たことがあるが、感想を一言でいるとめちゃめちゃ面白い、である。是非、見ることをお勧めする。ちなみに、子供の頃見た横山光輝三国志と服装や登場人物の雰囲気がすごく似ている。このTVドラマシリーズを作るにあたり、この漫画を参考にしたとかしないとか・・・(笑)

 

関羽、劉備、張飛

 

では、次回は三国志演義に登場する策略についてまとめてみたいと思う。

 

つづく

 

 

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