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中国で生活・仕事をするにあたって注意すべき日

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中国で仕事をするにあたって絶対に知っておくべき、日中の歴史上の注意日・危険日をまとめてみた。日中関係が悪い時にはこの前後に反日デモが起こったり、日中関係が良くても、中国のテレビでは関連報道が大量になされるため反日感情が高まりやすくなる。日系企業にとっては、特に夏は注意日が多いため注意が必要で、日中関係が悪い時には、夏に大きな露出を避ける方が賢明であるということは是非頭に入れておくと良いだろう。

 

日程一覧と解説

 

 

ここに挙げたものはすべてとても重要な日にちになるので、ぜひすべてを頭に入れておいてほしい。

 

4月5日 第一次天安門事件(四五)

89年の天安門は有名であるが、天安門事件は2回あったという事は覚えておくべき。1976年に亡くなった周恩来を偲んで30~50万人ともいわれる人民が天安門に集まり周恩来に花を捧げた。公安が献花を撤去すると、そもそも文革の行き過ぎを批判していた周恩来が4人組の妨害で十分な治療を受けられずガンで亡くなったということもあり、文革非難に発展。1万人の民兵と3000人の武装警察が出動し鎮圧。

 

5月4日 五四運動

1919年5月4日、北京大学の学生を中心に行われた反日街頭行動に端を発し全国的な規模に拡大した日本帝国主義反対運動。 労働運動、農民運動など大衆運動の出発点となり、現代中国の史学では新民主主義革命の始まりとして重要な位置付けとなっている。

 

5月9日  対華21ヶ条要求の承認(国辱記念日)

 

1915年に日本からの対華21ヶ条要求を袁世凱政権が承認した日で、中国で国辱記念日となっている。対華21ヶ条要求とは、中国山東省の旧ドイツ利権の継承に鉄道新線要求など4ヵ条、旅順・大連の租借期限と満鉄安奉線の租借期限の99ヵ年延長と満蒙における日本人商租権など7ヵ条、漢冶萍煤鉄公司(中国最大の製鉄会社)の日中合弁要求、中国沿岸港湾および島嶼の不割譲。

 

6月4日 第2次天安門事件(六四)

1989年に改革派であった胡耀邦元総書記の死去を発端に学生が中心となり民主化を要求。デモは100万にまで膨れ上がり、北京に戒厳令がしかれ、6月4日に軍隊が投入されてデモ隊を鎮圧した。数千人が亡くなったと言われているが詳細は不明である。中国国内では6月4日が近くなるとネットの規制などが特に厳しくなる。天安門事件は現代中国の最大の暗部であり、中国国内では天安門事件に関する情報はネット上ではすべて削除されてしまう。

 

7月7日 盧溝橋事件(七七事件)

1937年に北京市近くにある盧溝橋という橋で起こった日本軍と中国軍の衝突事件。この事件をきっかけに日本と中国は本格的な戦争状態に突入していくことになるため、日中近代史において大変重要な日となっている。満州事変を起こしたといわれる石原莞爾の不拡大路線により翌日にはいったん落ち着き、事態を収束するチャンスは何度もあったが、いずれも実現せず、不幸な歴史の流れへとつながっていく。

 

8月1日 建軍記念日

 

1927年に発生した南昌蜂起を期に人民解放軍が創設されたことを記念する日。南昌蜂起とは、第一次国共合作が破たんしたのち、共産党が国民党に対して行った軍事的な反乱。この蜂起自体は南昌を維持できずに失敗に終わっているが、共産党にとっては重要な日で、軍隊の徽章に”八一”と入っているのは、この日を記念したもの。この日から戦争に関する報道が増えるため、8月の最初のイベントとして注意すべき日。

 

8月15日 日本の終戦記念日

 

終戦記念日の定義は各国によって違うのであるが、ポツダム宣言受託は14日、昭和天皇が国民に無条件降伏を宣言したのが15日。日本は15日を終戦記念日としている。韓国も15日が解放記念日となっている。欧米ではポツダム宣言調印の9月2日を終戦日としている。中国は9月3日。

 

9月3日 抗日戦争勝利記念日

ポツダム宣言の調印が9月2日で、中国における岡本大将との降伏文章調印が9月9日なのであるが、なぜか中国の抗日戦争勝利記念日は9月3日となっている。ポツダム宣言調印の翌日が、新たな始まりの日という理解だろうか。

 

9月11日 尖閣諸島国有化

2012年9月11日に民主党政権下の日本国政府が尖閣諸島を購入し国有化し、大きな反日デモが起こった日。最近では日中関係の良化にともない、あまり気にしなくても良い日になりつつあるが、尖閣諸島の帰属問題自体は大きな問題として残っている。2次大戦中に日本がこの島に工場を持っていた、というのを知っている日本人は多いかもしれないが、歴史をさかのぼってみると、中国の古代の文献に釣魚島がかなり早い時期から登場している、という客観的な事実は知っておくべき。

 

9月18日 柳条湖事件(九一八事変)

1931年に奉天(現在の瀋陽市)付近の柳条湖で日本が所有する南満州鉄道の線路が爆破された事件。この事件がきっかけに、日本は満州を占領し満州国を建設した。反日機運が高まるとても大切な日となっている。

 

10月1日 建国記念日(国慶節)

 

1949年に天安門広場で中華人民共和国の建設が宣言された日。中国中が祝賀ムードに包まれるが、共産党は抗日戦争の勝利を国家統治の正当性としているため、一応の注意は必要な日。

 

12月9日 一二九運動

 

1935年12月9日に北京の学生を中心に行われた内戦の停止や抗日運動の弾圧反対に対する学生運動を記念する日。抗日運動、民族意識の高まりを全国的に促し、歴史的意義は非常に大きかったと言われている。

 

12月13日 南京大虐殺犠牲者国家追悼日

1937年中華民国の首都であった南京を日本軍が2カ月間にわたって攻撃した際に発生した犠牲者を追悼する日。12月13日は南京が陥落した日。ちなみに、2015年には南京大虐殺に関連するドキュメントがユネスコの記憶遺産となっている。南京大虐殺が無かった、と考える日本人もいるかもしれないが、中国人はみなこの事件の発生を歴史的事実として認識していることを知っておくべき。例えば、原爆投下が無かったとアメリカ人が言ったら、日本人としてどう思うか、という程度の想像力は持って中国人と付き合うべきである。

 

まとめ

 

というわけで、ざっと見てきたのですが、最も注意すべきは6月4日天安門事件と夏の一連の日中戦争関連である。日系企業としては、日中関係が悪い場合、夏の大きなパブリシティーを避けるというのは基本動作になるので覚えておくとよいでしょう。たとえ、日中関係が良くても、9月18日に新商品発表を行う、というような事は避けましょう!

 

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