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【写真】清朝の旧軍隊はどんな感じ?

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1894年の日清戦争を契機に袁世凱によって新軍(新建陸軍)として西洋式の近代的な軍隊が設立される前の清朝の軍隊は非常に遅れていた。

 

この時代、欧米は産業革命を成し遂げ急速に国力を上げており、また日本も明治維新を経て近代化を進めていた。清朝は大国であったため、改革が遅れて、旧式の軍隊がまだ温存されてしまったのであるが、これが近代中国の悲劇を招いている。

 

服装を見ても、現在の感覚では軍隊に見えない。日本式に言えば、武士みたいなものであろう。

 

鉄砲も明の時代にはすでに中国に伝わっていたが、清の時代まで数百年間あまり進歩せず、古いままで温存されてしまっている。

軍隊の服装も清朝が成立した時代とほとんど変わらず古いままとなっている。戦車なども登場し始めた清朝末期の近代の戦場ではまったく適さないものになっていた。

 

本当の軍隊なのか、撮影のためのモデルなのかは分からないが、軍隊にしてはちょっとひ弱な感じがする。胸には”壮男”と書かれており、勇壮な男、くらいの意味であろうか。

 

広西提督であった蘇元春の軍装写真。カッコいい!でも、これでは近代戦はたたかえない、という感じです。映画ラストサムライを見る感じですね。

 

鉄砲の性能が飛躍的に向上したこの時代、清軍ではまだけっこう弓が使用されていたらしい。もちろん、鉄砲も多く配備はされいたが旧式であったため、西洋軍との装備差はかなり大木あものであった。

 

この後、清軍の近代化の遅れに危機感を抱いた李鴻章や袁世凱によって軍隊の近代化は進められたものの、日本と西欧との差は埋まらず19世紀後半~20世紀前半まで中国は大変苦労することになる。こう考えると、国際関係をしっかり分析することは国家にとって非常に重要という事になるのだろう。

 



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