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漫画でわかる中国語連環画『孫悟空 大鬧天宮』下 日本語翻訳(大暴れ孫悟空)

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中国で50~60年代に流行した連環画(子供向けの絵物語)の西遊記の一節「大暴れ孫悟空(原題:大闹天宫、大鬧天宮)」です。日本で有名な三蔵法師と出会う前の孫悟空の天界での大騒動を描いた物語。日本では有名ではありませんが、中国人なら誰でもしっているエピソードです。言葉遣いも平易で、中身も面白く、絵も素晴らしいので大人でも楽しめる内容になっています。無料の西遊記の漫画(マンガ)と思って気楽に読みましょう。

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漫画でわかる中国語連環画『孫悟空 大鬧天宮』中 日本語翻訳(大暴れ孫悟空)

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(51)李天王の兵は負けて、夜中に玉皇に救援を求めた。玉皇は驚き、良い方法が思いつかなかった。南海観音は玉皇の甥にあたる二郎神(道教の治水神、武神)に救援に行かせるように推薦した。玉皇は夜中にも関わらず急いで灌江国に人を派遣して、二郎神に手下を連れて急いで花果山に向かうように命令した。

(52)二郎神は命令を受けると、部下と哮天犬を引き連れて、狂風に乗って、急いで花果山にやってきた。

(53)二郎神と孫悟空は3百回ほど斬りあったが、勝敗はつかなかった。二郎神は体を揺らすと、身長1万丈、青い顔に鋭い牙、赤い髪に黄色い毛に変身し、半天里に眩しく冷たく光る三叉両刀の神刀を振り回した。孫悟空は全く恐れず、二郎神と全く同じように変身し、如意棒を振り回すと、地上には暴風が舞き起こった。

(54 )二郎神が孫悟空を追いかけると、孫悟空は如意棒を急いでしまい、刺繍の針のように小さくして耳の中に隠した。そして、雀に変身すると木の枝にとまった。

(55)二郎神は孫悟空が雀に変身したのを見ると、自らはすぐに鷹に変身して捕まえに行った。孫悟空はまたすぐに鵜に変身して天に向かって飛び去った。

(56)二郎神はまたすぐ鶴に変身して、雲の端まで追いかけた。孫悟空が振り返って一瞥すると、二郎神が追いかけていると知り、急降下し、洞窟の中で小魚に変身した。

(57)二郎神は洞窟まで追いかけると、孫悟空が見えなくなったので、魚かエビに変身して水中に隠れたと思い、鵜に変身して頭を下げて待っていた。孫悟空は鵜を見ると、二郎神が変身したものだと思い、こっそり逃げた。しかし、二郎神は素早くこれを見つけてつついた。

(58)孫悟空はすばやく水蛇に変化し、草むらの中に入っていった。二郎神も黙っておらず、すぐに鶴に変身して、長い嘴でこれを食べようとした。

(59)孫悟空は二郎神が鶴に変身したのを見ると、急いで鴈に変身した。二郎神は鴈はのろまな鳥だと思い、元の姿にもどり、急いで弾を彼に撃った。

(60)二郎神は弾が孫悟空にあたり、山に落ちていくのを見た。すぐに探しに行ったが、見つけることが出来ず、小さい廟が山の下にあるのを見つけただけであった。小さい廟の後ろには旗竿が立っており、いかにも怪しく、孫悟空が変身したものだと思い、二郎神は中に入らなかった。

(61)二郎神は「妖猴め、私を騙すつもりか?我が力を見よ」と叫ぶと、三又両刃神刀を抜いて、窓に切りかかった。孫悟空はこれを見ると「まずい、窓は俺様の目だ。つぶされたら困る」と思い、伏せて虎に化けて、空中に飛んで、また居なくなってしまった。

(62)二郎神はいたるところを探したが孫悟空を見つけることが出来ず、天空を巡視している諸将たちに聞いて回った。諸将も皆見ていないと言った。李天王が妖鏡を取り出して見ると「まずい。あの妖猴は貴方の灌江口に行ったぞ」と叫んだ。

(63)孫悟空は二郎神に化けて、二郎神の廟の中に入っていった。廟を守っていた鬼の判官たちは、本物の二郎神が戻ってきたと思い、頭を下げてこれを迎えた。孫悟空は遠慮せずに、真ん中の神座に座り、香を炊いた。

(64)二郎神が急いで戻ると、鬼の判官たちはとても驚いた。二郎神は「先ほど斉天大聖孫悟空が私に負けてここに逃げてきたはずだが、お前たち見ていないか?」と聞いた。鬼の判官たちは「孫悟空は知りませんが、もう一人のご主人様が中に居ます」と答えた。

(65)二郎神は急いで廟の中に入り、三又両刃神刀で孫悟空を切りつけた。孫悟空はさっとこれを避け、如意棒で反撃した。二人は雲や霧の中で、戦い、逃げ、また花果山までやってきた。

(66)玉皇と観音たちは、戦いの叫び声を聞くと、一緒に南天門を出て観戦した。観音は二郎神が勝てないと見ると「私の浄瓶をあの妖猴に投げつけてお助けしなければ」と言った。老君は笑いながら「貴方の浄瓶は陶器でしょう。如意棒にあったったら割れてしまうでしょう。やはり私がなんとかしましょう」と言った。

(67)老君が作った一種の「暗器(暗殺などに使う投げる武器)」で、名前を「金鋼鐲」もしくは「金鋼覆」と言い、ひそかに攻撃することを専門とする武器があった。この時、彼は袖の中から取り出し、孫悟空めがけて投げた。孫悟空はというと、二郎神との闘いに集中しており、これは予想していなかった。頭蓋骨に命中し、地に倒れ伏した。

(68)孫悟空があえいでいると、二郎神の哮天犬に脚をかまれた。また天兵が一斉に寄ってきて、彼を捕まえて、琵琶骨(肩甲骨のあたり)を突きさされ、変身できなくなってしまった。

(69)孫悟空は斬妖台に連れてこられた。玉皇大帝自ら処刑を見に来た。しかし、どんな刀や斧、槍、剣でも彼を傷つける事が出来なかった。玉皇は火神に命じて彼を焼こうとしたが効果がなかった。雷神に雷で撃たせたが、これも効果がなかった。

(70)太上老君は「この妖猴は蟠桃を食べて、仙酒を飲み、また私の金丹を食べました。よって、どのような武器でも彼を傷つける事が出来ないでしょう。それなら、私のところに連れて行って、八卦炉の中に入れて文武火でじっくり焼いてしまいましょう」と奏上した。玉皇はこれを認めた。老君は孫悟空を連れていき、縄を解いて、琵琶骨の刀を抜いて、八卦炉の中に放り込んで焼いた。

(71)孫悟空が炉の中をしっかりと見ると、巽の方(南東)は火がなく、新鮮な空気も入ってきて涼しかったので、そこに避難していた。49日後、老君が炉をあけると、孫悟空はすごい勢いで飛び出してきて、八卦炉を蹴飛ばした。大火が兜卒宮を焼いた。孫悟空は全く怪我をしていないどころか、火眼金晴を獲得し、隠れている妖魔を見抜けるようになった。

(72)老君は急いで火を消した。孫悟空は如意棒で、人に会えばこれを打ち、物は壊し、直接、霊霄殿の前まで討ち入り、殿を守っている兵にやっと阻止された。玉皇は驚いて、生きている気がせず、急いで天兵の救援を呼んだ。

(73)天兵も天将もあえて孫悟空と戦おうとする者はおらず、玉皇は西天如来仏に助けを求めるしかなかった。如来は、孫悟空が、下手に出ると快く承諾するが強気に出ると拒絶する、というクセがあるのを知っており、講和を装った。孫悟空は玉皇に霊霄宝殿を譲るように要求すると、如来は「簡単だ。もしお前が私のこの手のひらから飛び出すことが出来れば、彼にそうさせてやろう」と言った。

(74)孫悟空は企みも知らず、心の中では笑いながら「この如来は馬鹿だ。俺様は筋斗雲で10万8千里もひとっ飛びだ。奴の手のひらは1尺にも満たない。どうして出られないものか」と思いつつ「後悔するなよ」と言って、如意棒をとり、如来の手のひらの中に飛び乗った。

(75)孫悟空は筋斗雲を翻すと、飛び出し、ある場所まで来ると、薄いピンクの5本の柱があるのを見つけた。彼は、すでに天の端までやってきたと思い、戻って如来に負けを認めさせようと思った。証拠を残そうと思い、毛を抜くと、濃い墨の筆に変化させ、真ん中の柱の上に8つの大きな文字を書いた。斉天大聖ここまでひとっ飛び。

(76)孫悟空は如来に負けを認めさせようとした。如来は「この馬鹿な猴め、いつ私の手のひらを出たのだ?」と言った。孫悟空は納得できない。如来は中指を伸ばして「見なさい、これはお前が書いた文字ではないか?」と言った。孫悟空は怒り如意棒を取り出したが、如来は手を翻し、彼を捕まえると、西天門の外に押し出し、五行山の下に押しつぶした。

(77)孫悟空は如来に騙されて、五行山の下で苦難を受け、後悔したが後の祭りだった。後に、唐僧三蔵法師が経典を取るための旅の途中で、孫悟空を救い、彼を弟子にして一緒に西天に向かうことになる。今回の失敗で、彼はもっと賢くなり、加えて火眼金睛も獲得し、西方に向かう道中、どんな妖魔も彼をだますことが出来なかった。

 

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