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中国の春節消費の動向、中国人の休みの取り方の実態も

更新日:

 

春節とは日本の年末年始に相当する中国で最も重要な祝日。 東南アジアでは日本やフィリピンなどの一部の例外を除いて、この春節を正月よりも重視する国が多い。

 

春節期間とは通常大晦日から旧暦15日の元宵節とされる。なお、日程は1月中旬~2月中旬で毎年異なるため、日本人にはわかりにくいが、すでに何十年先まで決まっているため調べればすぐに分かる。ちなみに、明治の前までは日本も旧正月を祝っていましたが、今の若者は旧正月という言葉自体知らなかったりする。

 

なお、中国では法定休暇に自らの休みを加えて、一般的には1~2週間程度休む人も多い。 日系企業は厳格に休日を運用したりするが、出来る中国人ビジネスマンは春節は結構休んでいたりする。

 

春節期間(2019/2/3~2/10)小売り・飲食業販売成長率

単位:前年比%、出典:商務部

 

今年の春節は、中米貿易戦争によるマクロ経済の減速もあり、消費が引き続き減速した。ここ10年は小売、飲食の成長率はほぼ右肩下がりとなっている。しかし、成長の絶対値は前年比8.5%とまだまだ高成長が続いている。日本からしたら羨ましい数字である。

 

春節期間の消費トレンド(出典:各社発表より)

 

項目成長率備考
レトルト食品+1683%Tmallでの販売が17倍増
蘇寧易購+241%生鮮食品、ペット関連急増
盒馬生鮮+186%タラバカニ等高級食材が牽引
フードデリバリー+107%シェフの出張サービスも増加

 

大晦日、正月には中国でもやはり家族や親せきが集まり食事会をします。そのため、新鮮な食品などの販売が大きく伸びたようです。それだけでなく、ずぼら族に向けたレトルト食品やフードデリバリーも伸びている。

 

それ以外でちょっと面白いのは、現在ペットブームの中国では、ペット関連のネット販売が伸びたようです。休みはペットをかわいがったり、旅行に連れ行くグッズをさがしたりするのかもしれません。

 

春節期間の旅行形態と人気海外旅行先ランキング

出典:C-Trip
1タイ
2日本
3香港
4インドネシア
5ベトナム
6シンガポール
7マレーシア
8台北
9カンボジア
10フィリピン

 

旅行ブームの中国。今年もたくさんの人が海外旅行に出かけました。海外旅行で人気NO.1はやはりノービザで行けるタイで日本は2位でした。4時間圏内の海外が人気なようです。正確な人数は調べてみたのですがどうも分かりませんでしたが、タイ、日本ともに数百万人が訪問したようです。

 

なお、旅行は親、子供との家族旅行が56%と主流 でした。まあ、これは当たり前かも知れませんが。

 

春節前後の鉄道利用者推移

単位:万人、除夕=大晦日

 

鉄道敷設距離数が世界最大となった中国。新幹線の発達により国内移動も大変楽になった。鉄道移動者は年々増加している。

 

除夕(日本の大晦日)は家族が集まる習慣のため、この日の移動は非常に少なくなっている。移動のピークは大体毎年、大晦日後1週間と約2週間後になっている。

 

法定休暇では1週間後がピークになるはずなのですが、2週間後も多いのは、仕事をしている人以外か、もしくは春節にあわせて長めに休むビジネスパーソンも多いからでしょう。

 

一時のような中国人旅行客の爆買いは徐々に無くなりつつあるが、最近は中国人も体験にお金を払うように変わりつつあり、日本の田舎に行っても中国人旅行客を見かけるようになりました。

 

もっともっと多くの中国人に日本を訪問してもらい、お金を落とし、もとい、民間レベルの交流が進むと良いですね!

 



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