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三国志時代の国力比較!大虐殺により人口4000万人減少?!

更新日:

日本人の好きな中国の歴史と言えば断トツで三国志だろう。もちろん私も三国志が大好きで、小さい時から光栄の三国志のゲームで遊んだり、横山光輝氏の漫画三国志を読んだりしていた。このブログでも様々な三国志関連の記事を書いている。ということで、今回は知的好奇心を刺激するものから、ちょっと怖い話まで、三国志トリビアをご紹介したいと思う。

 

三国志の国力(面積・人口)比較

 

面積(220年)
約134万㎢

約136万㎢

約100万㎢
人口
約430万人
(263年)

約230万人
(280年)

約94万人
(263年)
黄河流域で、穀物も良く取れて、当時の経済・文化の中心地であり、圧倒的に有利当時は人口少なく、ベトナム系の少数民族が割拠。兵力不足を補うために台湾まで兵隊狩りに人口密度が低く、タイ系、ビルマ系、チベット系異民族と接していた。自然環境も厳しい
出典:雑誌PEN19年8月号

 

三国時代の中原の文化・経済の中心地は当然ながら魏のあたりというこで、魏の国力が最も充実し、人口も多かった。後漢末期の混乱の時代に大きく消耗した国力を最も早く立て直したのも魏であったと言われている。

 

呉や蜀は国の面積的には魏と同等であるが、山岳地帯も多く、人口では大きく見劣りしており、領内には異民族・少数民族も多数いたため統治も難しかったようである。呉では兵力不足を補うために、台湾まで兵隊狩りに行っていたという記録も残っているほどである

 

現在と比べると国の大きさは?

 

この人口だけを見ると3つの国が並立していた時代なので、それぞれ小国に見えるかも知れないが、実はそんな事はない。

 

現代の国別面積ランキングを見てみると、それぞれの国の大きさが分かる。一番小さい蜀でもエジプトと同じというでかさ!

 

ちなみに日本は38万㎢であり、車も通信も無い時代に日本の3倍の国土を維持し、国力をあげて競い合っていたことは改めて驚きである。そう考えて見ると、三国志のそれぞれの戦いも感慨深いものがある。

 

 

1位ロシア1,710万㎢
2位カナダ998
3位アメリカ983
4位中国960
5位ブラジル852
6位オーストラリア774
7位インド329
8位アルゼンチン278
9位カザフスタン272
10位アルジェリア238
11位コンゴ(旧ザイール)234
12位サウジアラビア215
13位メキシコ196
14位インドネシア190
15位スーダン186
16位リビア176
17位イラン165
18位モンゴル156
 136
 134
19位ペルー129
20位チャド128
21位ニジェール127
22位アンゴラ125
23位マリ124
24位南アフリカ122
25位コロンビア114
26位エチオピア110
27位ボリビア110
28位モーリタニア103
29位エジプト100
 100
30位タンザニア95

 

ちょっと怖い三国志

 

三国志というと英雄たちが知略を駆使して戦う英雄譚のようにとらえられることが多いのであるが、実はこの時代、中国の人口大激減時代なのである。

 

eventLowest estimateHighest estimateLocationFromUntil
World War II60,000,000118,357,000Worldwide19391945
Three Kingdoms36,000,00040,000,000China184280
Mongol conquests30,000,00040,000,000Eurasia12061368
European colonization of Americas8,400,000138,000,000Americas14921691
Taiping Rebellion10,000,000100,000,000China18511864
Transition from Ming to Qing25,000,00025,000,000China16181683
Second Sino-Japanese War20,000,00025,000,000China19371945
An Lushan Rebellion13,000,00036,000,000China755763
World War I8,545,80065,000,000Worldwide19141918

 

<外部リンク>

 

 

英語版であるが、このwikiの戦争による死者数を見ると、最大の犠牲者数は第2次世界大戦の6千万人~1.2億人であるが、ランキング2位はなんとThree Kingdoms(三国時代)なのである。その死者数は最小で3千6百万人、最大で4千万人が亡くなっていると推定されている。

 

西暦140年に約5000万人いたと言われる中国の人口が、三国志の時代には1000万人以下くらいまで減った可能性があると見られているようである。

 

たしかに、かの有名な赤壁の戦い一つでも10万人以上の兵士がなくなったと言われており、約100年続く長い三国時代を考えるとかなりの人が戦争や、戦争にともなう荒廃にて亡くなっていても不思議ではない。

 

こう考えると、孔明様かっこいいー!などと三国志女子が言っているのに思わず突っ込みを入れたくなってしまう(笑)ただ、あまりこの知識をひけらかすと嫌われることは間違いないのでご注意を。

 

というわけで、今回は三国志トリビアをすこしまとめてみた。また、ネタがあつまったら三国志トリビアの続きもやってみたいと思うので、何か面白い話があれば是非教えて頂きたい。

 

<内部リンク>

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