今回は1949年の解放されたばかりの北京(当時は“北平”と呼ばれていた)のカラー写真を見てみたい。
ちょっと当時の経緯をおさらいしてみると、1949年1月21日、国民党は北平(当時は北京の名前は北平であった)からの平和的な撤退を決定。22日には調印が結ばれ住民に発表された。撤退は31日までに完了され、共産党の人民解放軍が入城した。
北平からの平和的な撤退は偉大な功績であると言われている。
このころには国民党と共産党の戦闘の大勢は決していたものの、国民党もまだまだ大きな軍隊を持っており、戦闘がおこっていれば大きな被害が出ていたと思われる。なお、この撤退は“北平方式“と呼ばれて、四川や新疆、雲南などでも踏襲され、余計な戦火を避けて、歴史的な建造物を守る事ができた、と評価されている。
電車のレールがあるため前門だと思われる。たくさんの人が往来し平和な様子であることが伺える。
多くの車も行き来しているが、これは軍隊のものであろうか。
おなじく前門と追われる通り。共産党の五星紅旗が多く掲げられており、長い戦乱の終結が歓迎されていたと思われる。
馬車や荷台、自転車も多く走っている。
駅にも五星紅旗と共産党の旗が大きく掲げられている。
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